「赤ゆら」はどんな曲?

本日もご覧いただきまして、ありがとうございます。

 

先日追加された八重山民謡「赤ゆら」工工四ですが、今日は歌詞を紹介していきたいと思います。

 

歌詞のすぐ後の( )内に読み方、下の行に標準語訳と続けて表記していきます。

 

【1番】潮ん満ち 里戻り (しおんみち さとぅむどぅり)

              潮がみちて里に戻れば

    海ん山ん見渡しば (うみんやまんみわたしば)

              海、山を見渡せば

    春ん花ん 春ん花ん (はるんはなん はるんはなん)

              春の花が 春の花が

    しかとぅ咲き しかとぅ咲き(しかとぅさき しかとぅさき)

    しっかりと咲き しっかりと咲き

 

【2番】二三月なりばよー (にさんがつぃなりばよー)

    2月、3月になれば

    稲ん泡ん稔りよー (いにんあわんなうりよー)

    作物が実り

    今日ぬ吉かる日 今日ぬ吉かる日 (きゆぬゆかるひ きゆぬゆかるひ)

    今日のめでたい日に 今日のめでたい日に

    誇らしよー 誇らしよー (ふくらしよー ふくらしよー)

    誇らしいよ 誇らしいよ

 

【3番】赤ゆらぬ花や (あかゆらぬはなや)

    でいごの花が

    うりずゐん急ぎとぅ咲き誇る (うりずゐんいそぎとぅさきほこる)

    若夏までにと急いで咲き誇る

    南風吹くまでぃ 南風吹くまでぃ (はいかじふくまでぃ はいかじふくまでぃ)

    南風が吹くまでに 南風が吹くまでに

    赤く咲き 赤く咲き (あかくさき あかくさき)

    赤く咲き 赤く咲き

 

【4番】うりずゐんぬ風吹きば (うりずゐんぬかじふきば)

    若夏の風が吹けば

    浜ん千鳥ん舞い遊ぶ (はまんちどりんまいあしぶ)

    浜千鳥が舞い遊ぶ

    我が島ぬ 我が島ぬ (ばがすぃまぬ ばがすぃまぬ)

    我が島の 我が島の

    世果報願ら 世果報願ら (ゆがふにがら ゆがふにがら)

    平和と繁栄を願い 平和と繁栄を願い

    我が島ぬ 我が島ぬ (ばがすぃまぬ ばがすぃまぬ)

    我が島の 我が島の

    世果報願ら 世果報願ら (ゆがふにがら ゆがふにがら)

    平和と繁栄を願い 平和と繁栄を願い

 

春から初夏にかけての情景が歌われていますね。

いつもの景色から季節を感じ、平和や豊かさがいつまでも続いて欲しい気持ちが湧き起こる。―

普通の幸せを願う心は、昔も今も変わらないものなのかもしれませんね。